« 名前の由来 | トップページ | R2_19話視聴後考察「偽りの兄弟」について »

シャーリー死のシーンと絵画『オフィーリア』

コードギアス1期で父を殺され、ギアスに翻弄されR2の13話ではなんと殺され死亡してしまった悲劇の少女シャーリー。シャーリーがオフィーリア的なキャラクターとして作られているという考察はこちらの記事でしていますが、今回は彼女の死のシーンとミレイ作の絵画『オフィーリア』との共通点を考察していきたいと思います。

倒れている「誰か」を見つけ、しばし無言で見つめるルルーシュ。展開が急ぎ足であわただしかった13話の中で、倒れている人物がシャーリーと分かるまでまったくの無音、無言の間が比較的長くとってあり、衝撃と悲劇性をうまく出しているシーンだと思います。

Hakkenn_9 (誰か倒れている・・・誰だろう・・・?)
とても悲しく、とても衝撃的なシーンではありますが、この大きい空間が煙幕で白く霞み、幻想的な雰囲気を醸し出していてある種の美しさも感じさせます。


でもこのシーン、この構図、どこかで見たような気が・・・?コードギアス1期のテーマである『ハムレット』の一場面、オフィーリアが亡くなる悲劇的な場面を美しく描いた傑作絵画、『オフィーリア』に似ている!?

こちらがミレイ作の『オフィーリア』。『ハムレット』のオフィーリアを描いた絵画の中でまず第一に名前があがる有名な絵画です。

Ofi_3 ジョン・エヴァレット・ミレイ作『オフィーリア』

~そうして、オフィーリアはきれいな花環をつくり、その花の冠を、しだれた枝にかけようとして、よじのぼった折も折、意地悪く枝はぽきりと折れ、花環もろとも流れのうえに。すそがひろがり、まるで人魚のように川面をただよいながら、祈りの歌を口ずさんでいたという、死の迫るのも知らぬげに、水に生い水になずんだ生物さながら。ああ、それもつかの間、ふくらんだすそはたちまち水を吸い、美しい歌声をもぎとるように、あの憐れな牲えを、川底の泥のなかにひきずりこんでしまって。それきり、あとには何も。~ (ウィリアム・シェイクスピア著『ハムレット』 より引用)

不思議な運命によって宮廷に戻されたハムレットが目にしたものは、愛するオフィーリアの葬儀だった―

 父を殺され、恋するハムレットには遠ざけておくためにとはいえ冷たくあしらわれ、気が狂ってしまい花輪を作っている時小川に誤って落ちてしまったオフィーリア。しかし狂ってしまっている彼女はすぐそこに死が迫っていることに気づいているのかいないのか、そのまま穏やかに祈りの歌を口ずさみながら沈みゆく・・・。とても悲劇的で残酷でありながらも乙女の純真さと美しさを表現している絵画です。

気になったので比較してみます。

絵画『オフィーリア』からオフィーリアを切り抜き、大きさを揃えて並べてみました。シャーリーの体が少し見えにくいので色のコントラストを強調しています。

Ofi_kasanaru3

おお、やっぱり構図や倒れている角度が似ているぞ!(角度はそのままです。)

シャーリーとオフィーリアを重ねてみます。見えやすくするためにオフィーリアを少し透明にしてみました。

Ofi_kasanaru1 もう少し透明にしてみました。Ofi_kasanaru

かなり合致するーーーhappy02

これは、製作側が意図してあえてオフィーリアの構図に似せたんじゃないでしょうか?死がすぐそこに迫る中、祈りの歌を歌い続けたオフィーリア。同じく死が迫る中、ルルーシュへ永遠に変わらない愛を告げたシャーリー・・。綺麗になぞらえてきたんじゃないかと思います。
とはいえ真相は製作者にしか分かりませんが、とりあえずブログ主はそうじゃないかな、と思いましたhappy01

補足:シャーリーは水泳部だったり、1期12話のルルーシュとのキスシーンでは雨に濡れていたり、R2の12話の冒頭ではシャワーを浴びているシーンがあり、ギアスキャンセラーがかけられるシーンでも雨が降っていて、13話の死のシーンでは血の海に溺れるようなイメージ?ことごとく水に縁を持たせて描かれているように思えます。小川に沈んでいく『オフィーリア』をなぞって水のイメージを重ねていたのかもしれませんね・・。)  

 

WEB拍手♪→



 

|

« 名前の由来 | トップページ | R2_19話視聴後考察「偽りの兄弟」について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1087016/23121786

この記事へのトラックバック一覧です: シャーリー死のシーンと絵画『オフィーリア』:

« 名前の由来 | トップページ | R2_19話視聴後考察「偽りの兄弟」について »