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R2_19話視聴後考察「偽りの兄弟」について

 
今日は19話で亡くなったロロとルルーシュの関係について考察します。

14話冒頭のシャーリー死亡後の二人の会話おさらい
・・・シャーリーを殺した理由を嘘でとりつくろうロロと、本来ならブチ切れていて当然なのによくやったと嘘をいうルルーシュ・・・
ロロ「危なかったね、兄さん。シャーリーの記憶が戻ってたんだ!
    拳銃を手に兄さんを追いかけていたから」
ルル「そうか。お前がシャーリーを」
ロロ「うん。そうだよ、兄さんの敵は僕が排除しなきゃ」
ルル「よくやってくれた。 お前がいなかったら俺の秘密が皆にばれる所だった」
ロロ「だって、もう兄さんだけの秘密じゃないもの」
ルル「そうだな、じゃあ  ギアス嚮団をぶっ壊しに行くか!」
ロロ「え?」
ルル「黒の騎士団で奇襲をかけ、ギアスの源を殲滅する」
ロロ「・・・ダメだよ兄さん。嚮団にはまだギアスの使い手が」
ルル「逃げているだけでは明日は来ない。それに俺達が幸せになるため」
ロロ「・・僕たちが?」
ルル「そうだ!V.V.はお前も疑っている」
ロロ「・・・」
ルル「怖いか?V.V.が」
ロロ「だって、僕を拾ってくれた人だもの。でも兄さん。信じていいの?」
ルル「当たり前だろ?たった二人の兄弟じゃないか。」

ロロの言った「シャーリーがルルーシュの敵」というのは真っ赤な嘘。嫉妬&ナナリーを取り戻してあげたいというロロの居場所をなくすような行動をとろうとするシャーリーが邪魔になったので殺したのが本当のところでしょう。
また、ルルーシュのいう「よくやった」や「(俺のことを信じていいのは)当たり前だろ」というのも真っ赤な嘘・・シャーリーを殺されてVVにロロをぶつけて爆死させようと内心ハラワタ煮えくり返っているのに・・。
お互いに大きな嘘をついているという意味で、本当に「偽りの兄弟」ですね・・。

 
 

そして19話ではとうとうルルーシュの本音が・・・
ロロ「兄さんには僕がついているから!」
ルル「どうしてお前が(ロケットを)持っているんだ?!」
ロロ「え?」
ルル「これはナナリーにあげるつもりだったんだよ!ナナリーに。
        お前なんかがナナリーの代わりになるものか! この偽者め!!
       俺はお前が嫌いなんだよ。大嫌いなんだよ!何度も殺そうとして、
       ただ殺しねただけだ。」

ロロ「兄・・・さん」
ルル「出て行け!二度と俺の前に姿を見せるな!」

だがルルーシュの窮地を救いにきたのはロロだった・・!
ルル「もういいんだロロ。俺はもう!」
ロロ(僕はずっと、誰かの道具だった・・。僕は嚮団の道具で、その次は兄さんの・・。
   確かに僕は兄さんに使われていただけなのかもしれない。
   でも、記憶が戻る前のあの時間、学園で過ごしたあの時間だけは
   本物だった!あの思い出のおかげで、ようやく僕は人間になれた!
   だから、もう。僕は・・・!)
ルル「やめてくれ!もうギアスを使うな!死にたいのか」
ロロ(道具じゃない!これは、僕の、意思なんだから!!)


ロロ虫の息、兄弟の最後の会話・・・
ルル「ロロ、どうして俺を助けた?俺はお前を・・・」
ロロ「兄さんは嘘吐きだから」
ルル「え?」
ロロ「嘘、だよね。僕を殺そうとしたなんて・・・。僕が嫌い、なんて・・・。」
ルル「・・・そうか、すっかり見抜かれてるな。さすがは俺の弟だ。」
ロロ「そう、だよ。僕は兄さんのことなら、なんでも 分かる、か……」
ルル「ああ、そうだよ!お前の兄は嘘吐きなんだ」

最後の会話、いろいろな解釈ができますね。19話のルルーシュの怒りで14話冒頭のルルーシュの言葉が嘘だとわかったロロ。そんなロロ自身も最後まで嘘を突き通します。時間を止めている間の独白で、本当はルルーシュに利用されていたことに気がついていたことが明らかに。しかし、「自分は兄に好かれていると信じ込んでいる弟」という嘘を最後まで演じました。それを受けて、お前が嫌いだったなんて嘘だよ、と優しい嘘をついてあげるルルーシュ・・。自己中な嘘で相手をあざむき合っていた偽りの兄弟の最後の時間にあったものは優しい嘘だった・・・。

嘘によって作られ、嘘によって保たれていた関係。しかし嘘の中から生まれた真実もあった。最後の時、少なくともロロはそう思っていたかった。だから利用されていることや本当は嫌われていたことを信じていないという嘘をつき、ルルーシュにも「弟思いの兄」という嘘をつくことを欲し、ルルーシュもそれに応えた・・。嘘の中にこそ存在し得た真実を守るために、最後も嘘で終える・・。ルルーシュも嘘の中にも真実が存在していたことを後で実感する・・・。この物語において「嘘」というのは重要なキーワードになっているようです。谷口監督は二元論では語れないことを表現したいそうですが、偽りの弟との関係はルルーシュの「嘘」についての価値観に影響をおよぼす出来事になり得るのでしょうか。切ない&見終わった後にいろいろ考える余地を与える、うまい脚本ですね。

 
WEB拍手♪→



 

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